33名もの青少年を殺害したとされる実在したピエロ姿の殺人鬼、
「殺人ピエロ」の名を持つジョン・ゲイシーですが、
獄中で彼が描いたピエロの絵画は高額で取引されており、
かのハリウッド俳優ジョニーデップも購入しているそうです。
中には9500ドルもの値段がついた絵画もあるとか。
どうも、第一営業部 西です。
ピエロと言えば皆さんはどういったイメージを持っているでしょうか。
怖いか、愉快か、気色悪いか、人それぞれの感想があるでしょうが、
今回紹介する映画を見れば、皆さんの思い描く「ピエロ像」は
間違いなくマイナスのイメージとなるかと思います。
「JOKER-ジョーカー-」

予告の時点で高評価を得ていた心理サスペンス(サイコホラー?)映画です。
舞台はほんの少し昔のアメリカ。
貧困・富裕層の間に大きな貧富の差が生じ、
貧困層の人々は日々鬱憤の吐出口を求めています。
そんな鬱屈した社会の中、一人町中でピエロに扮する中年男。
彼は家から出られない病人の母親と、
時と場所を問わず突然笑いが出てしまうという神経障害を持ちつつも、
コメディアンになるという大きな夢を胸に生き続けていました。
しかし、社会はそう甘くなく、
鬱憤を募らせた人々は、彼を体の良い感情の吐け口として扱います。
救いの無い人生に揉まれる中で、
自分の人生とは何か、
自分は一体何者なのか、
そもそも本当におかしいのは自分なのか、それとも社会なのか。
「人間」を描いたとにかく凄まじい映画です。
ジョーカーとはアメリカのコミックス・映画「バットマン」に登場する
悪役(ヴィラン)ですが、この映画はこのジョーカーを知っているかどうかで、
楽しみ方が全く変わるかと思います。
これがあのジョーカーにどう繋がるのか、と紐解き楽しむのもよし、
この主人公は一体どうなってしまうのか、とドキドキしながら楽しむのもよし。
とにかく演技・脚本・演出すべてが最高レベルの作品ですので、
普段映画を見ない方も映画館に足を運んで欲しいです。
ここ数年で文句なしに一番面白かった作品でした。