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2020/08/04

Ghost Of Tsushima

刀といえば戦国時代や幕末のイメージが強くありますが、
日本刀が一番栄えていたのは鎌倉時代であると言われており、
その背景には、モンゴルの襲来「元寇」への恐怖が大きかったのだとか。
一例として、幕末京都の浪士隊として知られる、
新選組の一番隊隊長 沖田総司の使っていた刀は、
鎌倉時代に鍛造された最高級の名刀「菊一文字則宗」であったと言われています。(諸説あり)

どうも、太陽地所の西です。

興味のない方には申し訳ありませんが、
今回はテレビゲームのお話になります。
それでもお話しておきたかったのはこのソフト、
PS4「Ghost Of Tsusima」(ゴーストオブツシマ)です。


動画のサムネイルを見ただけでも伝わりますが、
まさしく「侍」のゲームとなります。

時は鎌倉。元寇と言われるモンゴル(元)・高麗による日本侵攻の折に、
一に標的となった対馬の戦乱を描いた作品です。
主人公である対馬の地頭の甥 境井仁は、
義を重んじ、民を思い、侍としての誉れを何よりも大切にする、
「正義の侍」というイメージ通りの男です。

しかし、物語序盤から始まる蒙古(モンゴル兵)との最初の戦いでは、
敵の船団900艘に対し、こちらの人数はたったの80人。
仁は侍としての「誉れ」を重んじ、地頭である叔父と共に正面から打って出ますが、
多勢に無勢。叔父は捕虜として囚われ、仁は瀕死の重傷を負い、
他の兵も全滅という結果に終わってしまいます。

ここから、死地より生還した主人公・境井仁による対馬奪還の戦いが始まるのですが、
仲間の兵が全滅してしまった今、対馬は蒙古に只々蹂躙され続ける一方でした。
ひたすらに劣勢なこの状況で「誉れ」を守っていては、大切なものを守れない。
対馬を守るためと自分に言い聞かせ、仁は次第に闇討ちをも行う鬼へと変わっていきますが、
尚も侍としての本懐をいつまでも捨てきれずに苦悩し続けます。
本作は境井仁の侍としての葛藤を強く描いた作品でもあります。

「誉れ」は俗に言う武士道にも似ています。
まあ一言で表せば「どこまでも侍になれるゲーム」ですね。
これを日本ではなく外国人のスタッフが作っているのですから驚きです。

ストーリーも面白く、ゲームとしても最高級の完成度である「Ghost Of Tsushima」。
一つの作品として、一度は手にとってほしい名作です。
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