境界の話
境界とか競売とか、
「法律用語」としては
ちょっと異なる読み方をします。
「境界」は「けいかい」、
「競売」は「けいばい」。
…
日本語ってムズカシイですね(^^;)
さて、
この写真、
「境界」を示す「杭」と呼ばれるもので、
これはプラスティック製ですから
「プラ杭」なんて呼ばれてます。
土地と土地の境目はここですよ~
という目印ですね。
ほか、公図や測量図なんかが
法務局に登録されていて、
誰が所有者で
どこまで、どの大きさで所有しているのか、
しっかり記録が残される仕組みになってます。
とはいえ、
記録が残っていないケース、
目印がなくなってるケース,
そういうものに
ちょくちょく出くわすことにはなります(^^;)
さてさて、
この「境界」、
以前ちょっと面白い話を
教えてもらったことがあります。
以下に、ちょっと長いですが…
中世(500~1500年前)ヨーロッパ。
土地の所有者は
自分の土地がどこまでなのか、
しっかり主張できるように
目印を覚えておくようにしました。
北は○○川の手前まで、
東は※※森の手前、
西は▲▲村の××さんのブドウ畑に接し…
といった具合。
きっと所有者さんなりの目印が
いたるところにあったんだろうと思います。
が、
…
非常にアバウトです。
さて、
「おい!うちの土地はここまでだ!」
「いやいや、親父から引き継いだ土地はこっちまでだ!」
といったいさかいが生じます。
となると、
裁判です。
※裁判制度はヨーロッパには
かなり古くから存在してます。
訴えを起こした方も、
訴えられた方も、
互いに証拠を提出しあいます。
とはいえ、
測量図があるわけでもありませんし、
何か書面が残っているわけでもありません。
※当時は、文字を読み書きできるのは
人口の1割にも満たなかった時代です
となると、
「証人」による「証言」が重要になります。
できるだけ多くの証人に
「確かに○○さんの土地は※※森の手前までだよ」
と言ってもらわなければなりません。
そこで利用された「智恵」。
それは、こんな感じです。
村の子供を
境界の目印まで連れて行きます。
「目印は両手を広げたのと同じ大きさのこの岩だ。
この岩の左側までがオレの土地なんだよ」
と教え込む。
しかもこのとき、
「向こうに樫の木が3本生えてるのがみえるだろう?
そこまで大人の足で30歩だ。
あっちには春になると紫色の花がたくさん咲く。
そこまで大人の足で60歩。
もしこの岩がなくなっても
この風景をしっかりおぼえておいて、
岩があった場所を思い出すんだぞ!」
と言って、
バコっと
頭を叩きます(!)
痛い思いや怖い思いをした経験は
しっかり記憶に残りやすい、
こうすることで
数十年後、
土地の境界について
意見の食い違いが出たときに、
かつての子供が証人として出廷し、
目印の場所、境界を
証言してくれる、
というわけです。
…
子供たちにしてみたら
たまったもんじゃないです(笑)
でも、
人間の脳・記憶の特性を
経験則として知っていた、
「記憶」を鮮明な状態で維持するための
ひとつの「智恵」だったようですね。
今日は
役に立ちそうで役に立たない、
雑学でお送りしてみた、
第二営業部
工藤マサトでしたm(_ _)m
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「法律用語」としては
ちょっと異なる読み方をします。
「境界」は「けいかい」、
「競売」は「けいばい」。
…
日本語ってムズカシイですね(^^;)
さて、
この写真、

「境界」を示す「杭」と呼ばれるもので、
これはプラスティック製ですから
「プラ杭」なんて呼ばれてます。
土地と土地の境目はここですよ~
という目印ですね。
ほか、公図や測量図なんかが
法務局に登録されていて、
誰が所有者で
どこまで、どの大きさで所有しているのか、
しっかり記録が残される仕組みになってます。
とはいえ、
記録が残っていないケース、
目印がなくなってるケース,
そういうものに
ちょくちょく出くわすことにはなります(^^;)
さてさて、
この「境界」、
以前ちょっと面白い話を
教えてもらったことがあります。
以下に、ちょっと長いですが…
中世(500~1500年前)ヨーロッパ。
土地の所有者は
自分の土地がどこまでなのか、
しっかり主張できるように
目印を覚えておくようにしました。
北は○○川の手前まで、
東は※※森の手前、
西は▲▲村の××さんのブドウ畑に接し…
といった具合。
きっと所有者さんなりの目印が
いたるところにあったんだろうと思います。
が、
…
非常にアバウトです。
さて、
「おい!うちの土地はここまでだ!」
「いやいや、親父から引き継いだ土地はこっちまでだ!」
といったいさかいが生じます。
となると、
裁判です。
※裁判制度はヨーロッパには
かなり古くから存在してます。
訴えを起こした方も、
訴えられた方も、
互いに証拠を提出しあいます。
とはいえ、
測量図があるわけでもありませんし、
何か書面が残っているわけでもありません。
※当時は、文字を読み書きできるのは
人口の1割にも満たなかった時代です
となると、
「証人」による「証言」が重要になります。
できるだけ多くの証人に
「確かに○○さんの土地は※※森の手前までだよ」
と言ってもらわなければなりません。
そこで利用された「智恵」。
それは、こんな感じです。
村の子供を
境界の目印まで連れて行きます。
「目印は両手を広げたのと同じ大きさのこの岩だ。
この岩の左側までがオレの土地なんだよ」
と教え込む。
しかもこのとき、
「向こうに樫の木が3本生えてるのがみえるだろう?
そこまで大人の足で30歩だ。
あっちには春になると紫色の花がたくさん咲く。
そこまで大人の足で60歩。
もしこの岩がなくなっても
この風景をしっかりおぼえておいて、
岩があった場所を思い出すんだぞ!」
と言って、
バコっと
頭を叩きます(!)
痛い思いや怖い思いをした経験は
しっかり記憶に残りやすい、
こうすることで
数十年後、
土地の境界について
意見の食い違いが出たときに、
かつての子供が証人として出廷し、
目印の場所、境界を
証言してくれる、
というわけです。
…
子供たちにしてみたら
たまったもんじゃないです(笑)
でも、
人間の脳・記憶の特性を
経験則として知っていた、
「記憶」を鮮明な状態で維持するための
ひとつの「智恵」だったようですね。
今日は
役に立ちそうで役に立たない、
雑学でお送りしてみた、
第二営業部
工藤マサトでしたm(_ _)m
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